函館の「ホテル万惣」の旧運営会社が破産 ホテルはオリックスなど新設の新会社が運営を継続


信用調査大手の東京商工リサーチによると、函館市湯川町の元ホテル運営「万惣ホテル」は11月10日、函館地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人は和根崎直樹弁護士(北海道函館市本町3-12、和根崎法律事務所、0138-55-6668)、負債総額は約18億3000万円。

同社は1953年9月に創業し、函館市湯の川で「ホテル万惣」を経営。1998年12月期には売上高が約13億5900万円にまで増加したものの、その後は他のホテルとの競争激化や、リーマン・ショックによる観光客の減少などにより、2014年12月期の売上高は7億4306万円にまで減少し、収益も悪化していた。数年前からは債務超過に陥り、借入金に依存していたほか、ホテルの老朽化による耐震性の問題も抱えていた。

このため15年9月にはホテル施設を、オリックス不動産などにより新設された「函館湯の川ホテル」に売却し、同社は清算処理を進めていた。同ホテルを買収したオリックス不動産によると、ホテルは来年度以降の全面リニューアルに向け検討を開始しているものの、詳細については内容が確定次第改めて発表するとしている。なお、「ホテル万惣」は新会社により営業が継続されており、従業員も再雇用がなされているという。

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