自動車用パーツ類販売の「テンペストパワー」に破産開始決定 代表者が危険ドラッグ吸引後に事故


信用調査大手の帝国データバンクによると、福岡市博多区に本社のある自動車用パーツ類販売業「株式会社テンペストパワー」(資本金300万円)は10月29日、福岡地裁より破産手続き開始決定を受けた。破産管財人は一瀬悦朗弁護士(福岡県福岡市中央区舞鶴3-2-4、ジャスト法律事務所、電話092-771-5002)。負債額は約1億5600万円。

同社は2005年(平成17年)9月に「有限会社テンペストパワー」の商号で設立、2006年10月に株式会社に改組。自動車の装飾に使うエアロパーツをはじめ、サスペンション、ブレーキパーツ、ステアリング、エキゾースト(排気系)、電子パーツ、電装パーツなど、多種多様な自動車用部品を取り扱い、個人向けにインターネットでの通信販売を手がけていた。購入者にはパーツ類の取り付けを行う自動車整備工場などを斡旋する一方、こうした整備工場を提携業者として取り込み、専用サイトを通じたパーツの卸売りを行うビジネスモデルを構築*1し、2012年8月期は年売上高約7億300万円を計上していた。

しかし、同業他社との価格競争激化に加え、主要スタッフの退職による営業力低下などの影響で2013年8月期の年売上高は約6億円にダウン。収益も低迷していた。2014年10月9日に代表者が危険ドラッグ吸引後に自動車を運転し事故を起こした(事故は同年2月に発生)として危険運転致傷容疑で逮捕される事態となり、対外信用が失墜したため、今回の措置となったという。

*1:ネット通販の仕組みをつくり新型小売店として世界展開を(前)(NetIB-NEWS)

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