同社は昭和61年、現代表者が有名焼肉店「叙々苑」からのれん分けする形で独立。「福岡叙々苑」の屋号で、当初は高級焼肉店として天神や中洲のほか百貨店内にも店舗を展開、ピーク時には5店舗を開設し約9億円の年間売上高を計上していた。
しかし、平成18年頃から他社が進出したことにより競合が激化したほか、景気低迷により厳しい状況にさらされていた。さらにBSEやユッケの食中毒事件などが社会問題となり次第に集客力が低下。23年11月期の売上高は6億5000万円を下回り、採算面も赤字含みで推移するようになった。同社は経営を持ち直すべく、24年2月に持ち帰り専門店をオープンしたほか、価格の引き下げや不採算店の閉鎖などの策を講じていたが、近年は資金繰りが悪化し仕入れにも支障をきたすようになり、先行きの見通しも立たないことから今回の措置となったという。
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