元鋼材・建築資材卸の「池田鋼機」に特別清算の開始決定 事業は新会社に継承


信用調査大手の帝国データバンクによると、池田鋼機株式会社(資本金3500万円、鶴岡市下清水字内田元74-6、代表清算人村上豊氏)は、7月15日に山形地裁鶴岡支部より特別清算開始決定を受けた。負債は約35億円だが変動する可能性がある。

同社は、1926年(大正15年)4月に創業し、57年(昭和32年)5月に法人改組した鉄鋼・同加工品卸業者。建築用のH鋼、棒鋼、鋼管などを取り扱い、鉄工所や建設業者を得意先として、秋田県、新潟県などにも営業所を開設。近年のピークとなる91年8月期には約127億8200万円の年売上高を計上し、山形県内でもトップクラスの業容を誇っていた。

しかし、2008年8月期頃から、急速な景気の後退に伴って売り上げが急減。設備投資や赤字補填の必要もあって借入金が膨張し、収益面で劣勢が続き債務超過に陥っていた。 そのようななか、借入過多で返済財源確保が困難な状況であったため、取引先である名証1部上場の「岡谷鋼機」や金融機関の支援のもとで第二会社方式での事業再生を決定。会社分割により2012年9月に設立された新会社「株式会社新池田」に採算部門の事業を譲渡し、当社は2012年10月31日に株主総会の決議により解散していた。

【関連リンク】
帝国データバンク(大型倒産情報)‐池田鋼機株式会社
http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/4079.html

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