北海道バイオエタノール |
同社は、2007年6月の設立。農林水産省が支援するバイオ燃料地域利用モデル実証事業「バイオエタノール混合ガソリン事業」としての認定を受け、国産バイオエタノールの製造、販売を目的に地元企業や商社などの出資を得て事業を開始した。2009年3月に工場(上川郡清水町)が完成。テンサイ、食用外の小麦などを原料として、同年11月から製造を開始、2013年3月期には年売上高約11億4600万円を計上していたが、主原料であるテンサイの不作により製造コストは増加、約1億2200万円の最終赤字を計上していた。
事業開始当初は国産の輸送用バイオ燃料の利用推進に向けた事業として注目を集めていたが、穀物相場の上昇に伴う原材料価格の高騰、補助金減額による操業の抑制などから減収を余儀なくされ、欠損計上が続き、2015年3月期は年売上高約8億400万円に対し約15億2800万円の最終赤字となっていた。こうしたなか、農林水産省が補助金の打ち切りを決定したため事業継続を断念し、工場の稼働を停止、以降は残務処理を進めていた。
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