エス・ビー機工株式会社 |
(所在地同じ)は5月27日、東京地裁より破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には石井和男弁護士(石井和男法律事務所、港区虎ノ門4-1-9、電話03-3436-0502)が選任されている。負債総額は金融債務や租税公課を中心にエス・ビー機工が
債権者13名に対して1億2200万円、パルスタッフが債権者12名に対して1億2200万円、2社合計で約2億4400万円。
派遣社員等への賃金未払い等はない模様。
エス・ビー機工は大手メーカーの工場の製造ライン業務請負を手掛け、パルスタッフは大手メーカー等に人材の派遣を行っていた。
両社とも音響機器メーカーのパイオニアやJVCケンウッドなどのライン組立などを引き受け、エス・ビー機工はピーク時の平成3年
3月期には売上高約8億円、パルスタッフはピーク時の平成13年3月期に売上高約4億500万円をあげていた。しかし、パイオニア
など請負先・派遣先の大手メーカーが円安や海外製品との競合により事業を縮小したため、事業運営の採算が厳しくなった。
特にリーマン・ショック以降は請負社員や派遣社員への給与支払が先行するなか、売上の回収までが長期化し慢性的に資金繰りが多忙化していた。
こうしたなか、請負先および派遣先メーカーの事業縮小や大幅なリストラが行われたことから売上は減少し、最近になって回収条件がさらに長期化したことから資金繰りが逼迫した。このためエス・ビー機工の約200名の社員およびパルスタッフの約100名の派遣社員を別の会社に引き受けてもらい、両社の業務は4月をもって停止していた。
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