官報(6731号)によると、東京都港区六本木の「株式会社WARIKAN」(代表取締役:東田武司)と関連会社の「MTキャピタル合同会社」(同所、同代表)は2月26日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年(フ)第1253号と第1254号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成28年6月20日午後1時30分、破産債権の届け出期間は平成28年4月1日までとなっている。また、破産管財人には山川萬次郎弁護士(山川・藤原法律事務所、東京都千代田区麹町3-2 垣見麹町ビル別館3階、電話:03-3239-0631)が選任されている。
WARIKANは2011年1月に合同会社割勘として設立され、2014年5月に株式会社に改組したファンド事業者。個人投資家向けに回胴式遊技機及び遊技機のオーナーを募集し、購入した遊技機を事業パートナーである株式会社LIGに貸与し、そのLIGがパチンコ店へレンタル。その遊技機の収益の一部を投資家に還元するという金融商品「スロ主」の運用を行っていた。企業・団体向けには関連会社の第二種金融商品取引業者「スプレマシーアセットパートナーズ株式会社」(同所、同代表)が自らを取扱者、MTキャピタルを営業者とする匿名組合方式のファンド「SAP24毎月分配型ファンド」を組成し、営業を行っていた。*1そのため、同商品の企画に関与し、関連金融商品の主体であるスプレマシーアセットパートナーズ社の動向に注目が集まっている。
*1:『カンパニータンク』を刊行する国際情報マネジメント有限会社が運営する「注目企業.com」*2によると、スプレマシー社の運用ファンドを小口化し、個人・代理店企業向けに展開したものが「スロ主」だとしている。
*2:毎号経営者の生の声を発信する情報サイト ~躍進する企業の貯蔵庫~ 注目企業.COM(Wayback Machineによる魚拓)
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